そんなわけで2号機の先行試作が完成したのだが、やはりいじくりまわしているうちにいろいろ不満点が出てきた。
1.電源スイッチ
操作しづらい、というか指ではできない。ボールペン等必須。
これは尾部に可変抵抗機を付けたために、電源スイッチを基板中央にもってきたのだが、スイッチの背が低い事に加え、上下をPICと電池にはさまれていること、中央部上という位置に外装に大きな穴を空ける事への不安(振り回すし、撓むだろうし……)という事から半端な状態になってしまった。
まあ電源入れたらあとはライブ終了まで入れっぱなしでもいいので、運用でカバーできるところではあるのだけど。S/Wによる消灯モードもあることだし。
2.タクトスイッチが操作しにくい
これは二つのタクトスイッチの穴を繋げるように縦長の穴を開けたのだが、この穴の横幅が小さくて押しにくい。
コンサートライトを持った状態では、スイッチの操作は親指で行うことになるのだが、親指では穴に入らないのだ。
穴を縦に繋げるのは、スイッチ二つの同時押しがしやすいという事も狙ったのだが、かえって誤動作の元にもなってしまった。
3.尾部の可変抵抗機の操作つまみが外れる。
普通に握ると手のひらの当たるので、握って振り回している間に外れてしまう。生半可な接着は無力。
かといって強力に接着すると、今度は応力が可変抵抗機の軸にかかるわけで、そこが壊れることになる。
そんなわけで増加試作機を作ってみた。上がこれまでの先行試作、下が(前にも写真上げたけど)増加試作。以下の写真も全てこの並びで撮影した。

1. 電源スイッチの操作性の改良

電源スイッチの操作レバーが長いものが無いかとあちこち探し回ったのだが、結局は
秋月の小型スライドスイッチくらいしか見つからなかった。これでも少し高さは足りないのだが、幅とかの制限もあるのでなかなか難しいところだ。
電源スイッチを尾部の電池と可変抵抗機の間に移動させた。ここならば操作用の穴を多少大きくしても、全体の強度低下にはつながらない。
2.タクトスイッチの操作穴の改良

操作穴をスイッチごとに独立した横長のものにした。これならば握ったまま親指での操作は行いやすい。
二つ同時押しは両手を使うのが現実的かつスピーディかなあ。
3.尾部のケースを延長し、可変抵抗機の操作つまみのガードとする。

写真の通り。
これでも実際のライブ(サマキャン2)では先行試作機と同じ操作つまみでは、微妙な出っ張りから力が加わって外れてしまったので、最終的には完全にガードの中にかくれる細い操作つまみに変更した。
というわけで製造に移った増加試作機なのだが、基板の完成が2機、(1機は製造途中で時間切れ中断)、ケースの製造は
先日書いたが、ライブ当日に物販行列の待ち時間に路上に工具を広げて製造した1機のみという結果に。
実戦運用の結果は充分期待にこたえてくれたのだが、いかんせん製造工数という点ではとても量産には向かない。
そんなわけでこれまでの事を教訓として、量産試作の準備が始まるのであった。(続くw)