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コンサートライトをつくってみた(9) 量産試作型写真集

[2010/11/8更新]
[2010/10/01更新]
MOMで頒布したコンサートライトキットの加工参考写真です。
加工が必要な外装は塩ビなので、100円ショップで売っている工具で充分加工できます。
カッター一本でもなんとかなるけど、安全や効率を考えると、ドリル(φ1,φ2)と棒やすりくらいは用意したほうがいいと思う。
カッターってすごく鋭利だからけっこう危険なんだよね。
あとは加工対象となる塩ビパイプをきちんと固定すること。これ大切。

完成写真
SANY0023.jpg

尾部。型紙とおりに加工するとこんな感じに。可変抵抗器つまみの先端周辺や電源SWの部分は操作しやすいように穴をひろげるのもよいかと。
SANY0026.jpg

最重要ポイント。基盤固定ピンの穴。
ピンはICソケットの下の隙間を通っています。
SANY0030.jpg

側面から見た写真。基盤の位置とLEDの位置に注目。固定ピンは外装である塩ビパイプの中心を通りません。
SANY0027.jpg

正面から見たところ。(判りやすいように先行試作機で撮影)
LEDがパイプの中心に来るように、固定ピンの位置を調整して穴を開けましょう。
SANY0032.jpg

操作SW用の穴。ちょっと小さすぎた。自分の指で操作しやすいように現物あわせで加工するといいよ!
SANY0029.jpg

[11/8追記]
塩ビパイプの個体差で、内径が若干狭いものがあるようです。内径が狭いと基板の出し入れがギリギリで、タクトスイッチのボタンを押し込まないと無理な場合があります。主にボタンの操作穴の縁に引っかかって取り出しにくくなることが多いので、この写真のように穴のふちをスロープ状に加工してやると多少出し入れがしやすくなります。いっそパイプ内にやすりで溝をほってしまうのもいいかも。
SANY0098.jpg

基版の出し入れの時には、尾部の半固定抵抗を引っ張ることが多いけど、過度の力をかけるとハンダ付けにクラックが入ったりするので注意。そんなときは基板をラジオペンチでひっぱるとかのほうがいいかと。
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コンサートライトをつくってみた(7)

今回はS/Wについて。というよりも動作仕様について。
S/Wは一応完全オリジナル。1号機のS/Wからの改良。

元にしたyytuneさんのコンサートライトはアイマスライブ仕様なのだけど、こっちは、みのりんライブ仕様なので使う色も使い方も微妙に異なるような気がするのだ。
とりあえず1号機を運用してみての事もあるし、自分の使いやすいように仕様は考えればいいか、と。

2号機ではタクトスイッチが二つになったので、1号機では発光色切り替え(順送り)だけだった機能をあれこれ追加。
具体的には、
・発光色順送り
・発光色逆送り
・青色発光に移行
・消灯
の4機能。

青色発光に移行は、みのりんのライブでは、色に迷ったらとりあえず青にしとけ、みたいなところがあるので実装してみた。

1号機の初期S/Wでは電源OFFで発光色が初期色に復帰したので、電源OFF-ONがこの機能みたいなものだった。
しかし、これだと振り回しているうちに電池が踊って電源が瞬断した時にも初期色になってしまうので、発光色をEEPROMに記憶して電源OFF-ONしても直前の色を記憶しているようにしたのだ。これで振り回している途中に突然色が変わってしまうことはなくなったのだが、強制的に初期色にすることができなくなってしまっていた。
今回はこれで1号機初期と同様のの機能を取り戻すことが出来た。

消灯は静かに聴きたい曲とか、MCで一休みの時とかにいちいち電源SWを操作するのも面倒なので。消灯からの復帰はタクトスイッチを適当に押す事で消灯前の状態に復帰する。
ただし、LEDを消灯させているだけなので、電池の消費は0にはならない。ここはもうちょっと小技で消費電力を抑えたいところだ。

あ、タクトスイッチ二つで4機能なのは、短押しと長押しでそれぞれ機能割り当てできるようにしたから。
ついでに調子に乗って、二つ同時短押しと同時長押しもS/Wには実装してみた。現時点で6通りのキー操作判別が可能。
二つ短押しは絶妙に使いにくいので実使用は無理っぽいけどw。


あと1号機をいろいろな人に触ってもらった時に、調光可能なモードかどうか判りにくいという事があった。開発した自分は色順覚えているので問題なかったのだけど。
そんなわけで、調光可能モード時に切り替わった時には2回点滅する機能を追加した。
このへん泥縄なコードなのでもう少し整理したいところ。キャラクター志向的にw。

このS/Wの大元は、「44mmはちゅねであの楽器みたいなレベルメータ」のS/Wがベースになっている。
これは2009年のニコ技勉強会京都のライトニングトークで発表した通り、キャラクター志向プログラミングで開発した。まあオブジェクト指向の萌え版と思っていただければ。
おかげでタクトスイッチの操作モードの追加を初めとした諸々の機能追加はけっこう簡単にできた。
その代わりあちこち冗長になるのは避けられないので、最終的なコードの容量が増えるのはいかんともしがたい。
現状PIC12F675で収まらず、PIC12F863を使用している。
まあメンテナンス性を優先したコストということで。

せっかくタクトスイッチの同時押しに対応したのだから、なんかもう少し機能追加できないかなー。

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コンサートライトをつくってみた(6)

ちょっとタイトルを変更してみた。自分としても普段はコンサートライトと呼んでるわけだし。

中身はできたので、ケースを考える。
というかここはyytuneさんのと同じ17ミリの塩ビパイプを使用するつもりでいたのだけれど。
この塩ビパイプだと、先端に市販のサイリウムがぴったり合うので、なかなかよい感じなのだ。

さくっと現物合わせで加工。
お尻の半固定抵抗が微妙に入らないのだけど、そこはパイプに切れ込みを入れて逃がす。

ちょっと余談。
この半固定抵抗は1号機で使った余剰パーツなのだけど、店には一種類の抵抗値のものしかなく、素性が不明のものだった。というか形状がそれぞれ違う半固定抵抗が雑然と並べられている中にあったもので、どっちかというとジャンク扱いなのかなあ、という気もする。
そういう物って店頭在庫限りな事が多いので、あるうちに確保しておいたほうがいいかもしれん。というか、もう無かったりしてw。

簡単に仮組みして動作させてみた。S/Wはとりあえず1号機のものをそのまま流用。発光部は昨年のサマキャンでグッズとして売られていたオフィシャル品の使用済みを加工。
こんな事もあろおうかと、保管しておいたのだよ。

ちょっといじくりまわしての感想。

タクトスイッチが操作しにくい。
これはスイッチ部分のケースの穴を楕円にするとかで対応可能だろう。

電源スイッチに指が届かない。
致命的。まあボールペンとかあればそれで操作は可能だけど。ここは改良必須だな。
電源スイッチを電池と半固定抵抗の間に移動させて、大きめの切り欠きをつけるか、操作レバーの長いスライドスイッチを探すしか無さそうだ。

一応形になったように見えるけど、発光部の固定とか導光を考えてもう少し光を分散させるとか、タクトスイッチが二つに増えたので、S/Wで有効活用とか、まだまだやることは残ってる。

タクトスイッチと電源スイッチを改良した増加試作の話はまた別エントリーで。
DSCN2406.jpg

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LEDサイリウムを作ってみた(5)

DSCN2426.jpg
そんなわけでサマーキャンプ2とコミケが連続する8月をなんとか乗り切ったのであった。

途中、こっちを更新する時間が無くなって放置してしまったのだが、とりあえず途中経過は後回しにして運用結果とかいろいろ。

サマーキャンプ2、先行試作を改良した増加試作型の基盤は二枚完成するも、ケース周りは当日の朝、物販行列に並びながら路上で工具広げてなんとか一機完成。
でも穴あけの位置がずれて、光軸がすこし中心からずれてしまうという結果に。
とりあえずライブ仲間に見せびらかした限りでは反応は良好。しかし一機完成までの工数が八~九時間という現状では、ちょっと量産はためらってしまう。
それでも量産希望の声はいくつかいただいた。

ライブでの運用は、野外ライブという事で、日が残っている状態では光量不足はいかんともしがたかった。
これは単4電池1本からの昇圧という電力側の事情と、発行部で光をうまく使えていないという二つの要因が考えられる。
操作性については、尾部の可変抵抗のつまみが外れてしまう事がよくあった。これは先行試作機で確認できていた事なので、増加試作型では尾部の塩ビパイプを延長してガードとしていたのだが、これでもライブで乗ってきて強く握ったりするとつまみが脱落してしまう事があった。
一応接着はしているのだが、接着面が狭い事と、がちがちに固めてしまうと、可変抵抗機が壊れるのではないかという事で、いざとなったら脱落するのは想定のうちではあるのだけど。
これはつまみを小さなものに変更して、にぎった時に手のひらに接触しないようにするか、いっそ可変抵抗機を廃止して、発行色をスイッチの操作で登録・変更する事ができるようにしたほうがいいかもしれない。
実際、可変抵抗機による調色機能は便利ではあるが、必要な色をあらかじめ登録しておけば、ライブの最中に使うものでも無い。
とりあえず仕様も含めていろいろ改良の必要はありそうだ。

いろいろ欠点はあるものの、自分はサマーキャンプ2は増加試作機をメインに、先行試作機+UO1本で乗り切った。
一応実用レベルには達していると判断していいだろう。

そしてコミックマーケット78、二日目電子工作島。
なんとフルカラーコンサートライトのキット(部品集)を頒布しているサークルがあった。
自分が行った昼過ぎには売り切れで、展示物と話を聞いただけなのだが。

その他にも電子工作関係の打ち上げでも量産希望の声があったりと、けっこう需要は多そうだ。
現行仕様でも、通常のライブでは多少光量は落ちるにせよ、充分実用レベルであるので、キット(部品集)もしくは半完成品の限定頒布はどっかのイベントでやってみようかという気になった。
とりあえず手持ちの部品を吐き出すくらいの台数限定になるだろうけど、MOMあたりでできないか検討したい。

DSCN2420.jpg

当日路上で撮った写真。上が先行試作、下が増加試作。

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LEDサイリウムを作ってみた(4)

1号機はライブとかで見せびらかしたところけっこう反応もよく、需要もありそうなので、2号機は多少量産も意識して開発してみようか、と検討を進めてみた。

今回作成の2号機は、yytuneさんの量産型を参考にさせていただいている。というかH/Wは7割がたそのままw。
以前ニコ技の勉強会とかで実物を見せていただいた時に、部品の事とかあれこれ教えていただいていたのだった。

で、全体の構成を考える。
可変抵抗機は1号機での使用頻度も高かったのでやっぱり付けたい。
マイコンについては、yytuneさんと話した中で、S/WのPWMで調光する以上は単体での処理速度が高いAVRマイコンの方がPICよりも適しているなあ、とも思ったのだが、開発環境を一から立ち上げるには時間も無いので、二号機はPICのままで行く事に。
本来なら、どんなマイコンでも用途に応じてそれなりに使えなければいかんなあ、と思うのだけど。(BLOGタイトル的にw)
もし本格量産するならAVRも検討したいところだけど、8pinパッケージのAVRの入手製とかいろいろ検討課題も多そうだ。

そんなわけで回路図引いて、基板切り出して部品並べてあれこれしていたらいつのまにかできていた。
昇圧回路とか始めて使う事もあったので、試験用の回路を別に組むか、とも思っていたのだけど……。
とりあえず試作機兼S/W開発プラットフォームということでこのまま進めてみよう。

DSCN2400.jpg
DSCN2401.jpg